- 木道やゆるやかな登山道を歩いて 雲上の別天地でお花畑を楽しもう
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ラムサール条約に認定されている弥陀ヶ原湿原のベストシーズンは、6月下旬から8月上旬。ワタスゲやゼンテイカ(ニッコウキスゲ)などの高山植物が咲き乱れ、「池塘」と呼ばれる水をたたえた緑の湿性草原が広がる。その向こうには大日連峰。木道の感触とともに「雲上の別天地」をおおいに楽しみ、追分から松尾峠をめざす。途中から背丈以上の笹薮をかき分けて、ようやく松尾峠へ。そこに広がるのは、荒々しい崩壊地、立山カルデラ。弥陀ヶ原とは異なる、立山のもう一つの表情だ。国民宿舎天望立山荘裏のカルデラ展望台からも見てみよう。その後、バス道路から美松坂の旧道へ。天狗平山荘へのなだらかな坂を登る。樹林帯で見通しは悪いが、半ばあたりで展望が開ける。左手には大日連峰の稜線が、ふと足元を見るとチングルマの群生が広がっている。帰りは天狗平山荘からバスで。出発時刻の30分前までに山荘のフロントで予約すること。