5/28-29 オープンしたばかりの薬師岳へ(1)
富山県にある薬師岳のあるエリアは奥黒部と呼ばれています。
なぜに奥黒部と呼ばれているのか詳しい事はよくわからないのですが、富山と長野県、岐阜県の県境に位置します。雄山や剱岳の雄々しくゴツゴツとした様子は男山と呼ばれ、穏やかで優しい趣がある峰が続く薬師岳などは女山と呼ばれているようです。奥黒部は花畑としていくつもの庭園と名前の付く場所がある雲の平、日本一遠いとされる秘湯・高天原温泉、美しい沢が多く沢登りや渓流釣りで愛好家が集まる薬師沢、黒部川の源流、凛とそびえる水晶岳、稜線を渡り歩き黒部五郎岳を越えて長野県は槍ヶ岳へと続く縦走路はダイアモンドコースと呼ばれています。
アルペンルートほどアクセスよい場所ではないだけに、日数が必要なエリアです。
山深い奥黒部は、憧れの中の憧れの地、そんなイメージを持ちます。
右から北ノ俣岳、黒部五郎岳、三俣蓮華、槍ヶ岳、鷲ヶ岳。 薬師岳中腹から見た奥黒部の様子。
折立キャンプ場にある登山口
『十三重之塔 慰霊碑』登山口入るとすぐ。
昭和38年、冬期の薬師岳を目指し亡くなった13名、若い大学生方の霊を鎮めています。
しばらく続く樹林帯。稜線に出るまで一気に標高を上げます。
足下にはイワカガミやゴゼンタチバナ、タケシマラン、など様々に色を見せています。
イワナシ
登り始めて1時間程。アラレちゃんに出会う。ここに昔から設置されている現在5代目のアラレちゃん。
なぜここにアラレちゃんが設置されているのか未だによくわかりません。
「今のアラレちゃん色っぽくない?だいぶ大人になられましたね」
所々水芭蕉が咲いていました。大半はもう巨大に妖怪化していました。
スタートから2時間程、一瞬見晴らしがよくなる三角点の休憩地。お天気がよければ薬師岳が見えます。
「なーんも見えません」
石畳の始まり。ここから稜線歩きスタート。
私のテンションが一気に下がっていくところです。
気温は15℃程。真夏になるとギラギラ太陽の真下を歩くのでなるべく夏場は早くにスタートして涼しい時間帯に通過したいところ。
五光岩のベンチも休憩ポイント。「嫌い嫌い…」とぼやきながら歩いていたら見落としました。
嫌いなんて言っちゃーいけないのですが、好きになれません。でも太郎平から先に待っている景色のためにここは頑張りところ。この頃、チングルマも咲いていましたよ。言葉だけで勘弁してください。
通常この季節まだ雪が多く残るはずなのですが、雪の上を歩いたのはここだけ。
もう上には太郎平の小屋が見えています。
太郎平小屋到着。 小屋の周りにも全く雪がありません。
折立キャンプ場からコースタイム4時間30分
受付を澄ませて夕飯までの時間はまだまだあります。
ta-taのお仕事この日はここまで。午前11:00 乾杯。
ゆっくりと流れる山時間を各々に過ごします。
のんびり小屋のテラスで過ごしたり。
絵を描いたり。
ノってみたり。小屋に尻ソリを発見。「貸してください!」 太郎山にてモデルNちゃん。
薬師岳に向かってガッツリ滑ります。結構スピードでます。
存分に遊んだ後、夕飯時。
小屋の方々が命がけで取ってきていただいた行者にんにく。美味です。
今回振る舞われた岩魚の骨酒。なんとも豪快です。
では、今シーズンの安全を祈願して宴の開始です。
でも私。撮りたい写真がこれから始まるのです。美味しい夕食とお酒を堪能しつつ….
すぐに外へ。メロータイムの突入です。
次回へ続きます。