ta-taのまるごと立山日記

6/19 大倉山【1,443m】上市町

2016/07/26【立山だけじゃない!ー富山の百山ー, 2016年

今から1ヶ月程前、先月の6月19日。大倉山の山開きと登山道の整備が行われました。
毎年この時期に行われるそうで、今回お話をいただき参加させていただきました。

大倉山は上市町にある標高1,443m。上市町と魚津市の境に位置します。
馬場島線から「はやつき」という岩魚料理店のすぐ手前を左に入り登山口を目指します。
途中途中、補整されていない狭い道を上がっていきます。斜度がきついので、馬力のある車で乗り合わせをして向かうことをお勧めします。
最近、低山を登るようになって思う事ですが登山口へ向かう際、車が多少(?)傷つくことは覚悟です。
今回はメンバーの方との乗り合わせでした。有り難い。
登山口には5〜6台の駐車スペースがあります。

【コースタイム】
登り  約3時間  下り  2時間30分 
全行程 約5時間30分  「富山の百山」参照

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地元の方々、山岳会の方々総勢30名ほどの大人数。手には鎌や枝切はさみ、草刈機などを手に持ち、出発です。

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スタートしてから約2時間、まっすぐに伸びる急な登りが続きます。
登山道に伸びる枝葉をばっさりと切り落としていきます。

 

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草刈り機はバランスを取るのも大変そう… 

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急な登山道にはこのしっかりとロープが結び付けられています。
通称「トラトラロープ」 仲間内でそう呼んでいます。

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この季節、ナツツバキが見頃でした。
他ではすでに花は散っていましたが、ここにはまだ綺麗な花が咲いていました。
ナツツバキは「木肌三大美人」と言われるそうで、ツルっと白くマーブル模様の幹が特徴です。

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ヤマツツジも見頃^ ^


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標高の目安になる石柱。標高を細かに刻み、相当数が配置されています。これら全てを人力で運ばれたというからすごい!
標高1,000mを越えると長かった急な登りも落ち着き、緩やかなアップダウンが続きます。

 

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 登りながら作業は続きます。バサリバサリ…
シーズンの始まり、登山道を塞ぐ草や木々を切り開いていきます。

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いったん緩やかになっても、山頂に近づくと最後の急登!
時より登山道から振り返ると木々の隙間から富山湾が見えていました。


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山頂。「今年も来ましたよ」

大倉山の山頂には三等三角点があります。しかし以前まで三角点は見つかっていなかったのだとか。
有志が集まり、山頂付近を一列になって棒を地面に刺しながら一歩ずつ、歩き進めて探したそうです。
探すこと数年、ようやく探し当てた三角点に山頂の祠を移動させて今にいたるのだとか。
登頂し、手を置く姿にも思いが込められているようです。


山頂につくなり、今まで一緒に登っていた方がおもむろに白い姿に着替えられます。。
なんとこの方、地元上市町・廣野神社の宮司さんでした! 
シーズン中の登山者の安全を祈願します。

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 山頂にある鐘。祠より左側にありました。
お山の神様に見守られ無事に登ってこれたことを感謝して「カーーーン」


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祠より奥へ進むと、剱岳に剱御前、立山、大日岳がお目見え。

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上市町といえばやっぱり剱岳ですね^ ^ 


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お昼は皆さんと各々に持ち寄った食べ物を交換♬ 
いただきすぎて私、お腹パンパン。。

下山後は「はやつき」に集まり懇親会が開かれました。
お店の中には山好きが集まる場所といった感じで、大倉山の登山会の写真や剱岳などたくさんの写真が飾られていました。
毎年恒例のこの草刈り。大倉山山頂の集合写真はやはり、今とは違う場所で撮影されていました。写っているみなさんもまたお若い^ ^
地元に愛される山に歴史を感じました。

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岩魚のお刺身や塩焼きなど、美味しい地元の食材をいただきました。
皆さんと過ごす時間はとっても楽しい^ ^


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北陸の梅雨入りはこの3日前(16日)でした。
下山中から降りだした雨は、お店に着く頃には本格的に降っていました。

地元の低山ですが、ガッツリときつい登り坂。初っ端からへこたれそうになります。
山頂では剱岳の眺望や立山が見られ、また三角点にまつわるお話が、この山に登る楽しみの一つなのだなと感じました。
調べてみると残雪期には毛勝三山などの壮大な眺望も広がり、人気のある山のようです。その時は夏山以上に知識と道具が必要です。
誰か連れて行ってくれないかな…

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