日本三大霊山。立山信仰。
2013/08/06【室堂平(天狗平・雷鳥沢), 2013年, 雄山】
はい。2日がまだまだ続きます。続けさせてください!!
って8/2ラストです〜♬
前回から続いて再び、山岳ガイド佐伯さん!
今回は佐伯さんの十八番!立山信仰についてお話を!!
立山信仰は、はかり知れない膨大な濃い内容になっております。
なので。。
2時間程、室堂周辺を楽しく散策し♪ その中で立山信仰のゴクゴク一部ですが!
紹介させていただきますm(_ _)m
(皆様になんとかお伝えできるよーーに頑張りますっっっ)
立山信仰の原点【玉殿岩屋】
8/2に玉殿岩屋が開通しました。
この玉殿岩屋は、立山信仰を語るうえでとても重要な場所。
ta-ta日記の一番最初に紹介しました、
呉羽山にある佐伯有頼像を覚えていますか?
この立山に分け入った佐伯有頼が阿弥陀如来と出会う開山伝説の場所です。
そして有頼がこの地を修行の場とすることで立山は開山されたと伝えられています。
゚+。:.゚ ☆゚.:。+゚プチ情報。
「玉殿岩屋は100年後には消える!?」
実は玉殿岩全体はこういった横長の板状の岩になっています。
これは「板状節理」と言い、
立山の火山活動が活発だった頃、溶岩が急激に冷えて固まり、
このような形になったものです。(柱状のものが、立山駅ケーブルカーで見れる「柱状節理」)
現在、少しずつパラパラと板状の岩が、岩屋の上から落ちてきてます。
これが100年後、玉殿岩屋が崩れてなくなるだろうと言われてる理由です。
↓玉殿岩屋の上部
話がそれました。
こちらは「室堂小屋」。
日本最古の山小屋として国の重要文化財となっています。
立山信仰が盛んだった時代、多くの人が登拝途中でココで休みをとり再び雄山を目指した場所。
あいにくの雨もようですが、
「室堂小屋の中に入って見学できますのでどうぞ」
と佐伯さんが言っておられます。
一ノ越までの途中にありますこちら、【祓堂】です。
立山信仰で下界と神域の境とされる場所です。
目の前に流れている抜堂川で体を清め、神の聖域(雄山)へと登るわけです。
゚+。:.゚.:。+゚ ゚+。: ☆゚.:。+゚ ゚+。:.゚ ☆゚.:。+゚
「悪い事したら地獄おちるんよ。」
言われた事ないですか??
(写真は8/2だけのものではないのでご了承くださいませ)
【地獄谷】 立山曼荼羅の絵図で見るような風景が広がっています。
エンマ台では閻魔様が、死者の裁きを行って、罪人は地獄谷へ突き落とされます。
(下の写真は佐伯さんより頂きました。通行可能だった頃の地獄谷の様子。
中央の突起物は現在折れてなくなってしまったそう)
そしてエンマ台の向い側に見える山は「伽羅陀山」2398m その頂上には小さな祠があります。
その祠には罪人達に救済の手を差し伸べる地蔵菩薩様が祀られています。
実はこの地蔵菩薩様は、閻魔様のもう一つの顔をもっています。
閻魔様はエンマ台ですっげー怖い顔して「はい、罪人。」と地獄へ突き落とし、
しばらく経ったらスーーー=͟͟͞͞ ( ꒪౪꒪)ฅっと 伽羅陀山に移動して 地獄谷から罪人を助けだす。
とっても忙しい方。なのだそうです。
立山には136カ所の地獄があるそうで、その中の一部を紹介します。
室堂周辺に広がる火山活動によって出来た地獄のような景観が
立山信仰を人々に根付づかせた理由の一つになっているんだとか。。
【みくりが池】(寒冷地獄)
【血の池】 (血の池地獄)
【剱岳】(針山地獄)
などなど。。
かつての人々はこう思っていたのかも知れません。
立山(雄山)に登る事で、死の疑似体験をする。
そうすることで、死後、極楽浄土が約束される……
現在私達は、立山の素晴らしい景観に感動を覚えますが、
自然の美しさに、歴史あり。 なんですね。。
以上です。
゚+。:☆゚.:。 立山信仰について、