１１／２３　立山の真砂岳にて雪崩事故が起き、７名もの方が命を落とされた事を皆さんご存知かと思います。 私もあの日、立山にいました。   富山は悪天候が続き、青空が見れない日々から待ちに待った晴天。 この日は室堂に到着すると、スキーヤーやボーダー、山登り。 たくさんお客さんが集まっていました。 私達も毎年この初滑りを楽しみにしています。でも今回の状況はあまり良くないと感じていました。でも真っ白な山並みに真っ青な青空はたまらなく、息をのむ絶景でした。 何が起るかわからない状況ではありましたが、安全に楽しめる場所を探します。   真砂岳にて雪崩が起き、複数名が巻き込まれたと耳に入ってきました。 防災ヘリが飛び、報道ヘリも混ざって辺りは騒然。 室堂平からどこかと場所を探したら、真砂岳のピークから少し下がった所にまっすぐ横に入った線から薄く表面を剥いだような跡がありました。 一瞬、思った事は こんなに広大な場所から見てたったあれだけ。立山全体から見たらかすり傷のよう。 たったあのかすり傷で、凄まじい力。人間とはいかにちっぽけなのかと感じました。 美しく素晴らしい景色ばかりでは、時にこんな恐ろしい姿も。   この時期は特に、装備、技術に知識と自然を読む力が必要とされます。 私もまだまだ甘甘です。少しずつ学びながら山と向き合って行かなければなりません。 山に絶対安全はない。改めて強く感じました。   命を落とされた７名の方々へ、ご冥福をお祈りいたします。     アルペンルートも今月いっぱいで終了。賑やかだった夏山が懐かしく感じます。 今週もまた富山は大荒れ、立山も今たくさんの雪が降っているのだと思います。 私も今回をもって立山は終わりになるかと思います。たくさん歩かせて頂きました。 ありがとうございました。   これから冬に入り、閉ざされる立山。 立山、また来年！！ 　   室堂山で景色を堪能、浄土の裾を滑走。